「プロキャディって、普通のキャディさんと何が違うの?」と良く質問されます。 プレーを助けると言う意味では一緒ですが、大きな違いは、毎週違うコースということと、1人の選手に1週間以上付きっ切りということでしょうか。
円滑なプレーの進行のために、ボールを拭く、クラブを運ぶ等の基本的なことはキャディ全てに求められていること。お客様によっては風を読んだり、狙いを教えたりということもありますね。それを、その週キャディするプレーヤーの視点で、癖の全く違うコースでどう対応するかがプロキャディとしての第一歩だと思います。
プロキャディのラウンド中の仕事の基本である、風を読む、距離を測る、ラインを読む、そしてコースマ ネジメントと言われる攻め方の部分。 それらを全てこなしていくためにまず必要なことは、「コースを知る」ことです。コースにはそれぞれ面白いほど特徴、個性があるもの。 見た目では判断しにくいものが多く、完全に把握することはできません。そこで、少しでも多くを知り、イメージを増やしていくためにコースチェックをします。
持ち物は、メモ、筆記用具、レーザー、そしてボール。傾斜を測れる機械や高度計、方位磁石等があると もっと便利です。 メモは、コースレイアウトや細かい距離、傾斜等が既に書いてあるものがあれば便利なのですが、そういったメモは火曜日に発売されることが多いので、去年のメモを使ったり、無い場合は普通のメモ用紙に自分で作成していきます。 どのキャディも大体、月曜日か火曜日の早朝に行います。場合によっては、試合中のラウンド前にチェックすることもあります。
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あとは、コース内をあっち行ったりこっち行ったり。「コースチェックって何するの?」と質問してきた後輩がいましたが、実は私も最初は訳も分からず、先輩方を真似して歩いているだけでした。所要時間も歩いているだけなので1ラウンドで2時間ぐらい。
その内、見ておいたほうが良いところというのが分かってくると、今度は6時間程もかかるようになり、見 方に慣れてきて現在では3、4時間で済むようになりました。 先輩キャディ方に頼んでコースチェックについて行き、何を測っているの?どこを見ているの?と質問攻めした甲斐があったというもの。私も成長したなぁと思える瞬間です。
でも、コースチェックはあくまでも必要なことであって、見てきたことをどう活かすかが大事なところ。 コースチェックだけで満足してしまったりする私はまだまだです。
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