伊能忠敬 ――
延享二(1745)年.1.11~文政元(1821)年4.13 地理学者。 全国の沿岸を測量し、「大日本沿岸輿地全図」を作成。
学生時代に歴史の教科書で学んだと思いますが、資料集などに載っていたその地図は当時のものと思えな いほど精密でした。 様々な道具を用いたとはいえ、「歩測」で調べたと言うのだから驚きです。 キャディにとっても大事な歩測。 そのキャディ仲間内に その伊能忠敬の子孫がいると言うのだから、これま たびっくり。 その方はプロキャディの伊能恵子さん。 主に平塚プロや谷原プ ロのキャディをしてい ます。彼女の身長は自称176センチ。 実際はどう見積もっても180センチを超えているので、測りのプロが誤魔 化すのはどうかと思いますが。ご先祖様も長身だったのでしょうか?DNAというのは不思議なものです。
さて、本題です。 試合中、キャディは距離をできる限り正確に知るため に、歩測によって距離を測ります。 レーザーのような距離測定器は、今現在「ローカルルールで使用を認めることが出来る」となっていますが、ツアーにおいて はまだ認められていないので、使用できません。
練習ラウンドやコースチェックでレーザーを使って、できる限りの目印とそこ からグリーンエッジまでの距離を念入りに調べてメモしておき、試合中はその目印から歩測をします。 テレビ中継などでは分かりに くいのですが、日本のツアーではフェアウェイに黄色や赤のペイントで100ヤード地点から50ヤード刻みで250ヤード地点まで印がされて います。 (海外の試合では適当な間隔で同じような印があります。)
大体はそこから歩測をしますが、曲げてしまったとき やドッグレッグなどで測りにくい場合があるので 、そういった時の為にもその他の目印が必要になってくるのです。 あとはエッジか らピンまでの距離を 足すだけ。 ピンの位置が書いてある紙はスタートの時にもらい、これでボールからピンまで距離を知ることがで きます。
しかし、プレーヤーにとって知りたい距離はピンまでとは限りません。 ティグラウンドからラフに抜ける距離、ハザードに入る距離や越える距離、グリーンをオーバーする距離など様々。それらもメモと歩測があれば知ることができるよ うに準備しておきます。
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左側がメモ。距離がびっしり書いてあるのがわかると思います。右はピ ンポジションのシートです。 |
ところが、今では良いメモが販売されていて、もう自分で調べる必要無いん です。
失礼いたしました。問題は、きちんと歩測出来るかと、計算間違いをしないということですね。ちなみに私、計算ミスもさることなが ら、印が50ヤード単位なので、50ヤード間違えることが多くて困りました。50ヤ ードの間違いは見た目で分かるので、選手に笑われると いう問題だけですけどね。
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