Home > コラム一覧 > 小田 美奈のコラム
プロキャディ 小田美奈コラム
毎週月曜日更新

第120回 プロキャディ育成講座8…ラウンド終了後

2009.2.16

ラウンド終了後は、午前スタートならば食事をしてから練習。午後スタートならば、アテスト所(スコア提出所)から練習場に直行というパターンが多いようです。

ラウンド終了後に「ご飯食べに行きましょう。」「練習場に行っていてください。」などの指示を出してもらえることがほとんどですが、選手によっては何も言わずにアテストしに行ってしまいます。
それでも大体の選手はクラブハウスに一度戻るので、マスター室前にいれば大丈夫なのですが、ここでもまた選手によっては何も言わずに練習場に行ってしまう場合があるため、選手の動きに対してはある程度敏感でいましょう。

成績が良かったときなどは、インタビューに行ってしまって数十分帰ってこないこともあります。その時は、クラブを磨くなどして時間を潰すしかありません。待つことも仕事の一部です。

男子ツアーの場合、練習が終わった後コースで解散の場合はロッカールームで別れることがほとんどです。キャディはクラブの片付けを終えてから帰ることになります。
クラブはロッカーの中に入れてしまうことが多いですが、選手が持ち帰ることもあるので、その場合はクラブ磨きを早く終えるように努力します。選手とホテルが一緒でクラブを持って帰っている場合は、キャディがクラブを管理することもよくあります。
ロッカールーム内を片付けることも忘れないようにしましょう。
雨の日など、傘やレインウェアをロッカールーム内に干したまま帰ることもあるので、お互いに譲り合って綺麗に保ちたいものです。その際、乾燥機に忘れ物をしないように気をつけましょう。靴や帽子などを忘れてしまうと、次の日には大変なことになります。
後は自分の宿泊先に帰るだけです。

雨の日のフル装備はこんな感じになります。
大会終了後のコースは、本当に静かです。
予選最終日、予選落ちした選手は帰ります。(練習をするために残る選手もいます。)
速やかにクラブを片付けます。予選カットラインぎりぎりの場合は、クラブを片付けても宅配便には出さずにキャディがコースに待機して結果が出るのを待ちます。午前スタートの場合などは長い午後の時間を過ごすことになります。
結果が出たら選手に電話で報告して、落ちてしまっていた場合はキャディバッグをどうするか指示を仰ぎましょう。通過していたら、明日からに備えます。
大会全てが終了したら、選手がアテストしている間に片付けをしましょう。最終日だけはお風呂に入って帰る選手も多いので、その間もキャディは片付けに時間をあて、選手が速やかに帰ることができるように準備します。
女子ツアーの場合は、ロッカー内に入ることができない場合がほとんどなので、トラベルカバーを広げることができるような広い場所で選手を待ちます。
選手が持ってきた荷物をトラベルケースに詰め込んで、後は宅配便の受付に運ぶか、選手が持って帰る場合は玄関に運びます。
選手を見送った後、自分の荷物を片付けたらその週の仕事は終了です。いかがでしたか?1週間、お疲れ様でした。
しかし、次の日にはまた新しいコースへ向かわなければなりません。
 
次回更新予定:2009年2月23日

第119回 プロキャディ育成講座7…雨の日のキャディ 2009.02.09
第118回 プロキャディ育成講座6…キャディの本分 2009.02.02
第117回 プロキャディ育成講座5…大会当日の朝~スタート 2009.01.26
第116回 プロキャディ育成講座4…練習場 2009.01.19
第115回 プロキャディ育成講座3…コースを知る 2009.01.12
コラムTOPへ バックナンバーを見る


go to top