それでは、キャディバッグを担いで選手について歩いていきましょう。 練習ラウンドの日も、試合当日も、まずは練習場に行くことがほとんどです。
1、打席確保 練習場は、芝生から打てるようにセッティングされているため、既存の練習場を利用しないことも少なくありません。18ホール以上あるゴルフ場では、試合で利用しないコースを練習場としている場合がほとんどです。 コースによっては出場人数に比べて狭く、キャディが先に練習場に行って場所を確保しておくこともあります。 男子ツアーの場合は、ボールの数や打っているクラブなどを確認して早く終わりそうな選手の後ろで待ちます。ボールが少ないからといって、すぐ終わるというわけでもないので、その選手のキャディに聞くなどして確認することもよくあります。 女子ツアーの場合は、その選手に「後ろ、お願いします。」のように声をかけます。
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コース内にセッティングされた練習場 |
2、ボールの準備 練習で利用するボールは、練習場のすぐ脇にテントなどが設置され、ボランティアさんや学生のアルバイトさんによって配られています。男子の場合は緑の箱に並べて入れられていて、女子の場合は籠に入った形で渡されます。 ティーもそこに置いてあります。必要な分を持っていきましょう。(女子ツアーではボール数に制限があることがほとんどなので、事前に確認しておきましょう。)
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ボールを用意してくださっています。 |
3、練習中 練習中は選手の後ろ、スイングの邪魔にならない位置で選手がクラブを取りやすい場所にキャディバッグを置きます。 何らかの理由でキャディバッグの傍を離れなければならない時は、キャディバッグが倒れないようにしましょう。風が強いときや、傾斜があって安定しない場合は始めから倒しておいたほうが安心です。 コーチが帯同している選手が増えたので、キャディがスイングをチェックするということはありませんが、大体の調子とリズムを把握しておくことは大事です。 時に選手に頼まれて、グリップやシャフトの変更、長さやバランスの調整などでメーカーさんのバスにクラブを持っていく、もしくは取りに行くこともあります。常に選手の動きに反応できるようにしておきましょう。
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ヤードの表示もしっかりとされています。 |
試合当日にクラブセッティングを決めることもよくあること。クラブは試合のラウンドがスタートするまで14本とは限りません。特に、練習ラウンドに関しては様々なクラブを試すこともあり、20本ほどのクラブが入れられていることもあります。もちろん、普段より重いです。 練習場には様々なメーカーのクラブが試しやすいように並べられています。試打会が毎週行われているような形です。アマチュアの方には羨ましい光景でしょう。 私は、この練習場が大好きでした。 ラウンドを終えた後の練習場でキャディバッグの横に座り込み、打っている音を聞きながら太陽が沈んでオレンジ色に染められていくゴルフ場を見ているのが大好きでした。 時にはウトウト…。
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