最近、巷ではパワーストーンが流行っているというニュースを見ました。男性までもが、何らかの形でパワーストーンを身につけている姿が映し出されていました。 実際に流行しているかどうかは別としても、現在の不況下では少しでも「運」が欲しいといったところなのでしょうか。今回はそんな「運」に関わる「神頼み」や「ジンクス」についてです。
神頼みやジンクスを信じているという人は、会社員をされている方よりも、スポーツ選手のほうが多いのではと感じます。 野球選手がチーム全体で、キャンプの前に神社へお参りに行く姿などをテレビや新聞で見ます。プロゴルファーの中で改名する選手が少なくないように、「運」という目に見えないものを少しでも高めようと、様々な形で努力をされている方がいます。
第43回の「運も実力の内?」や第106回の「スタート時間の吉と凶」でも触れましたが、考え方はもちろん様々ですが、ゴルフというスポーツに関わっているとどうしても「運」というものがあると考えてしまいます。 コース内を回っている風。自分の思い描く風に乗せていけるかどうか。 細く小さな1本の芝。この1本で変わってくる飛距離。飛ぶのか、飛ばないのか。 打つ場所からは確認できないディボット、足跡。 強弱を繰り返す雨。ボールへの影響をどう読むか。 経験から「より良い」と思われる選択肢を選ぶことはできても、良い結果につながる確率が上がるということで、必ずしもそこに100パーセントの答えはありません。コースを攻略していく上で、風や緑といった自然を味方にしたいと思うのは、至極当然のこと。打って思わずボールにお願いしてしまったり、祈ってしまったりすることは、まさに「神頼み」。自然相手のスポーツならではということなのでしょうか。 私がついたことのあるプロにはいませんでしたが、苦手ホールのティーグラウンドで塩まく、神酒をまくという選手もいます。まさに神頼みといった感じですが、大事なことはそうすることによって得るものの大きさです。
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私のお守りは、亡き父手作りの数珠と、父があの世でしているであろう家族お揃いのこれまた数珠。 汗をかく日はポケットに忍ばせていました。 |
その得るものとは、自信や安心感といったものです。選手自身のメンタル面に作用して良い方向へ導くという意味でも、こういった神頼みやジンクスというのはとても大事です。 靴は右から履く。赤の服を着る。など、ジンクスと言われるものは多くの選手がそれぞれ持っています。キャディでさえも、様々なジンクスを持っているものです。 いつもと同じタイミングということに意味があるだけなのかもしれませんし、視覚的な要素による人体への影響というのもここ最近証明されてきているので、そういったジンクスが必ずしも単なる神頼みではないということは感じています。 しかし、いつもと同じパターンにすることで生まれる自信、自分の良かった時のイメージを大事にすることで得られる自信がメンタル面へ影響するならば、それは大事にしなければならないと思います。
何もかも気持ちの問題という結論になってしまいがちな話ですが、何か持つ、するといったことで自信が持てるようになるならば、それは自分なりの技の1つと信じてしまうこと。 信じるものは救われる。 自分を信じるための神頼みやジンクスなら、とても素敵なものだとは思いませんか? |