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プロキャディ 小田美奈コラム
毎週月曜日更新

第129回 花粉症との闘い

2009.4.20

すっかり春ですね。半袖でラウンドできる日もあり、ゴルフシーズン真っ盛りです。
しかし、そんな春のラウンドの悩みといえば?
ゴルフは自然と闘うこと、もしくは自然を感じることを必要とされるスポーツなので、季節ごとにプレーヤーを悩ますものも変わってきます。
例えば夏は暑さ、冬は寒さ、梅雨時ならば雨、等。
ゴルフにとって適温と思われる春や秋でも悩まされるものはあります。
どちらにも共通するものが、寒暖の差。午前中は暖かかったのに…と、辛い経験をされた方もいるのではないでしょうか。
しかし、今まで書いたことにはそれぞれに対策方法が考えられます。
今回は対策方法にも限度のある春ならではの大きな悩み、花粉についてです。
春になると、マスクをしている方を多く見かけるようになります。
風邪か花粉症かはわかりませんが、多くの方が花粉症に悩まされていることはよく知られていることです。
しかし、春だからといってマスクしているプロゴルファーってあまり見たことがない気がしませんか?
プロゴルファーは花粉症にならないなんてことはありません。屋外での活動ばかりの仕事なので、花粉症である人の方が多いと思います。キャディももちろん同様です。
それでもマスクをしている選手って非常に少ないですね。それはやはり魅せるという点にどうしてもこだわらなければならないからだと思います。
サングラスにマスクをしてラウンドしているプロゴルファー。それはそれで話題になりそうですが、ギャラリーの方の反応が気になってしまうところです。
せっかくの快晴も…。花粉が憎い。
せっかくの快晴も…。花粉が憎い。
花粉症を患っている選手は、開幕する前から病院に行って薬をもらうなど早めに対処をしています。花粉症に効くといわれるものは何でも試しているという選手もいます。キャディバッグに大きなティッシュケースを忍ばせている姿もよく見かけます。
だからといってマスク無しで全く平気ということはありません。
それなのにラウンド中にひどく涙目だったり鼻が真っ赤だったりという選手があまり見られないのは、緊張感のお陰なのでしょうか。
ラウンド中だけは少し楽に感じるという選手も少なくないようです。
私自身も軽い花粉症。ラフの伸びきった男子の試合では練習場でくしゃみが止まらなかったことがあります。芝の花粉に対するアレルギー反応のようで、多くの人が苦しむ春先ではなく、春の終わりごろから夏の近づく頃までが辛い時期です。
芝の花粉症なんて、まさに職業病と言うことができそうですが、キャディにとっての致命傷にもなりかねないので、気を抜けません。
ところがこんな私でもくしゃみが止まらなくなるのは決まって練習場。緊張感が症状を和らげているような気がするのですが…。そんな経験はありませんか?
朝一番、曲げたボールが松の木に当たってその木から黄色いものが噴出した瞬間を見てしまうと、春とはいえコースに出るのをためらってしまいそうになりますよね。
対処しきれない悩みだけに、暗い気持ちにならざるをえません。
 
次回更新予定:2009年4月27日

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