全英の予選が各地で行われています。
今週もシンガポールで全英アジア予選が行われ、日本の選手も数名出るみたいですね。日本ツアーで行われる全英の予選は、6月に行われるミズノオープンよみうりクラシックの大会そのものが予選です。2002年 の全英にキャディとして連れて行ってもらえたのは、この予選でその年にキャディをしていた宮里聖志プロが権利を得たから。全英は近いようで遠く、遠いようで近いそんな憧れの場所のような感じがします。
こういった形の予選がある試合は珍しくありません。日本オープンの場合もツアーのシード選手が必ずしも出られるわけではなく、シードの上位の選手以外は各地で行われる地方予選や予選会から勝ちあがってこなければなりません。
こういった形で1つの大会のために、全く違う時期に行われる予選もあれば、今年1年の出場権を賭け たクオリファイングトーナメントやその大会の月曜日に行われる「マンデー」と呼ばれる予選等、様々な形で出場選手が選ばれます。
どういった形で行われるかは、それぞれの大会によって違ってくるものです。
プロゴルファという仕事の厳しさを感じる所ですが、この予選会に出場しているプロも選ばれてきた人たちなのですから、本当に厳しい世界です。
さて、このマンデーを通過したプロを待っているキャディというのがたまに存在します。
例えば、選手が見つからなかったり、つくはずだった選手が急遽欠場になってしまったり、キャディ登録ミスがあったりという状況のキャディ達です。
キャディの申請は前週の金曜日までという規定があります。つまり、それ以降に選手が欠場することになると、仕事が無くなってしまうわけです。
そこでどうするかというと、マンデーが行われている場合は、月曜日にコースに来て通過した選手に声を掛けるのです。マンデーが無い場合は、出場する権利の順位があり、まだ権利は発生していないけれど欠場者が出た場合に出場できるプロ(登録が必要であり、登録すればウェイティングと言われます。)に声を掛けておくのです。
なんだかちょっとハイエナの様なイメージですが、その辺りはキャディも必死ということでしょうか。