今週、女子の試合が行われる川奈ゴルフクラブは名門コースとして広く知られています。
元々は男子ツアーのフジサンケイクラシックが開催されていたコースです。
(現在は富士桜カントリークラブで開催されています。)
5月に開催されていたこともあって、サークルに入りたての学生がゴールデンウィークを利用してアルバイ トにやって来て、キャディデビューする場でもありました。
しかし、初めてキャディを経験するにはアップダウンがきつく、デビュー戦には厳しいコースだっただろうと思います。
プロキャディにとっても、開幕してから数試合の内に開催される試合であり、選手にとってまだ 相性が良さそうかどうかを調べるキャディのお試し期間だったりもするので、キャディの技術面はもちろん、体力、気力も必要とされるこのコースは本当に実力を試される試合でもあります。それでも、全てのホールがとても個性的で、海風とコーライグリーンに悩まされながらも、景色の素晴らしさ、コースの面白さに夢中になってしまい、疲れを忘れてしまうような、そんなゴルフ場です。
さて、こういったこのコースの風は、地形によって大きく変化させられるので、場所によって感 じ方が全く違うことなど当たり前。ボールへの影響も基本の風が強いか、地形によって吹く風のほうが強いか、そのホールによっても時間帯によっても違ってくるので、とてもキャディ泣かせです。
しかし、海の近くというのは海鳥が飛んでいる姿を多く見ることができ、その鳥たちが大きなヒ ントをくれるものです。
鳥が空中で静止しているように見えることがあります。その時は鳥に対して向かい風。
鳥が旋回している時、スピードが速くなった時は鳥にとって追い風、遅くなった時は向かい風。
鳥が一気に下降してくる時、鳥に対して追い風。
ここで注意したいのは、鳥が飛んでいる場所の高さです。あまりにも高い所を飛んでいる場合は全く役に立たないし、コースを取り囲んでいる木々よりも下に下りてきた場合もあまり参考になりません。
一番参考になるのは、木々よりもやや上を飛んでいる時。
海鳥はそのぐらいの高さで旋回していることが多いので、山間や林間で飛んでいる鳥たちよりも、風の具合を教えてくれるのです。
よく観察していると、飛び方を見ただけで、風がどれ位の強さかもそれなりに把握できるようになります。
基本は「Play Fast!」でも、たまには景色に目をやって、鳥を眺めてみるのも、実はお得な事かもしれません。
|