前回お話したとおり、年初めに宿の予約をしますが、選ぶ基準は以下の通り 。 1、コースに近い。(大体30分以内が目安ですが、コース周辺に宿が無い場合は一時間かかることもあります。) 2、安い。(基本給の中でのやりくりなので、高い宿には泊まれません。車に宿泊したことも多々あります。) 以上
これだけ?と思うかもしれませんが、この二点が本当に大事。 その上で綺麗さやコンビニやネットなどの便利さがあればいいな縲怐Aといった感じなのです。そうなってくるとも ちろん、「無料」が一番ですよね。 実は、知り合いの家にお世話になることも少なくありません。 キャディ仲間の家はもちろん、応援してくださる方の家にも宿泊させていただいています。 数年前のサントリーオープンでは、一軒のお家に八人のキャディがお世話になったこともありますが、そのお宅には今でも毎年数名のキャディがお世話になっています。 名古屋や北海道といった、年に三試合程あるような場所に立地するキャディ宅は、もちろん頻繁に使われます。移動費に次ぐ負担の宿泊費。 これを抑えるためには、こういった協力が必要不可欠なのです。ありがたいお話です。
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サントリーの時に数名のキャディがお世話になる、大野さん一家です。
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さて、その最も大きな負担である移動費ですが、これを抑えるために色々な手段を考えます。まず、車で 行けるかどうか。移動は家からコースだけではなく、コースとホテルの往復のことも考えなくてはいけません。 どうしても車で行くのは無理といった場合は、コース=ホテル間の往復方法を見つけておかなければなりません。キャディ数名で宿泊し、手分けして車で来るようにしたり、ギャラリーバスを上手く利用させてもらうこともあります。 どうしても車が無い場合は選手の宿泊先の近くに宿を探して、乗せていってもらうことも。 一昨年、私は女子ツアーだったので一人で行動することが多く、関東以外は選手にお世話になりっ放しになってしまいました。それでも手段が無い場合は、みんなで時間を調整しあってタクシーです。タクシーは本当に最終手段です。 飛行機の問題は、例えば北海道や沖縄に正規料金で行ってしまうと、まず赤字になってしまいます。そこで、カードは飛行機会社のカードを作り、宿泊費などは必ずカードを使うようにしてマイルを貯めます。そして、お盆の時期といった、正規料金しか無い時にマイルを航空券に換えるのです。
なんだか全く夢の無い話になってしまいましたが、だからこそゴルフ場のあ のロープの中で夢を追ってしまうのかもしれません。 ロープの中の夢と、外の現実のギャップにもまたキャディという仕事に夢中になってしまう何かがあるのかもしれません。
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