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プロキャディ 小田美奈コラム
毎週月曜日更新

第149回 ギャラリーのマナー1

2009.9.7

前回、ギャラリーのルールについて書きましたが、今回はマナーについても触れたいと思います。
ギャラリーのマナーについては、「日本人のギャラリーはマナーが悪い」という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれません。
私の印象では、国民性の問題もありますので必ずしもそうだとは思いません。ただ、確かにマナーの悪さを感じるような場面が全く無いということではなく、ゴルフに関する知識の少ない人がギャラリーしに来られるような現状を踏まえると、「マナーが悪い」というよりは、「マナーを知らない」という場合の方が多いような気がします。
具体的なものを2点あげて、2回に分けてお話したいと思います。
選手がプレーに入るときには立ち止まり、音を立てないようにする。
グリーン上でお目当ての選手がホールアウトした時、またはお先のパットが残った時などに、他にまだプレーが残っている選手がいても次のティーショットが見たくて動いてしまうという光景が良く見られます。
係りの人がどんなに止めても、贔屓の選手が「止まってくれ」といったようなしぐさを見せても、次のティーショットを良い位置で見たいがために走って次のホールへと向かってしまう方というのは、実は少なくありません。
選手から離れているからといっても、カート道を歩く音というのは響くので要注意です。
選手から離れているからといっても、カート道を歩く音というのは響くので要注意です。
他の選手には一切興味を示さず、一人の選手のみを応援するタイプのファンが、 日本人のギャラリーには結構多くいらっしゃいます。 そういった方の中には、ゴルファーとしての選手を応援しているのではなく、 一人の人間として夢中になっているという印象を受ける方が、少なからずいます。
応援している選手以外には、どうしても目がいかないという場合があるようです。
そうした場合に誰が最も困惑するのかと言うと、その応援されている選手だということを知ってほしいですね。
「有名選手とラウンドするのは嫌」と感じる選手が少なからずいるのは、たくさんのギャラリーに見られてゴルフするのが嫌なわけではなく、そういった配慮の無いギャラリーの方によるものが大きいのです。
他の選手に「一緒にラウンドしたくない」と、自分が贔屓にしている選手が思われてしまうというのは、喜ばしいことではありませんよね。しかもその主な原因がギャラリー側にあるということを理解していてほしいと思います。
その組の選手全員がホールアウトしてから移動する。
次のティーショットが見たいのならば、選手のグリーン上でのプレーが始まる前に早々と立ち去る。
お目当ての選手をがっかりさせないためにも、他の選手のプレーも同様に堪能していただきたいですね。
ぜひ、焦らずゆったりとした気持ちでギャラリーを味わっていただけたらと思います。
さて次回は、「拍手」についてです。
 
次回更新予定:2009年9月14日

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