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プロキャディ 小田美奈コラム
毎週月曜日更新

第144回 キャディのウェア

2009.8.3

さて皆様、ゴルフウェアは何着ぐらいお持ちですか?
第123回の「新しいゴルフウェア」でも触れましたが、最近のゴルフウェアは本当に個性的なものが増えてきました。女性に関しては特にお洒落になって、「ギャルファー」という造語もたまに耳にするようになりましたね。
それとはまた違った形で、ポロシャツに綿のパンツであれば何でもゴルフウェアのようになってきてもいます。
ゴルフウェアという定義に囚われすぎずに、個性を追うことができる時代になってきたと言うことができます。
そんな中、キャディのウェアに関して最近気になることは、メーカーのつなぎを着用している人が減っていることです。
大会によって貸与されるロゴの入ったつなぎを着用することは増えているようですが、そういったウェアの規定が無い大会ではキャディ個人のスポンサーの社名が大きく入ったものを着用している人が目につくぐらいで、その他の方は自前のウェアを着用しているようです。
まだほんの数年前までは、自分がキャディをする選手の契約先のつなぎを着用したり帽子を被ったりということが当然のような形になっていました。しかし、ここ数年のキャディに対するスポンサー契約の増加などから、キャディ自らそういった形から抜け出していくようになっているようです。
キャディという存在が広告媒体として注目されてきていることはこのコラムでも何度か書かせていただきましたが、キャディの意識の中にもそういった考え方がほぼ浸透したと言うことができる現象ではないかと思います。
数年前までに支給していただいてた帽子の数々
数年前までに支給していただいてた帽子の数々

ところが、その分キャディ自身のウェアへの金銭的な負担が増えることになります。
ウェアは毎日着用するものなので枚数も多く必要ですし、見られている立場としてあまりだらしのない格好もできません。
キャディの中には、選手と同様にウェアの提供を受けている人もいます。
しかしそういった人はまだ圧倒的に少なく、多くのキャディは安価なウェアを求めるか、メーカーから多く提供を受けている選手から助けてもらうということが多いようです。

シューズも同様です。
特にシューズの場合は、グリーンを傷めるなどの理由からゴルフシューズを履いている人はほとんどいませんので、普通のジョギングシューズなどを履くことになります。そうなると、選手から回してもらうこともできず、どうしても自己負担ということになってしまいます。
選手の所属しているメーカーさんがゴルフシューズ以外のものも扱っている場合など、無料もしくは安価に提供していただくことはありますが、こうした状況もあまり無いと言って良いです。

ウェア提供していただけるというのは本当にありがたいことです。
ウェア提供していただけるというのは本当にありがたいことです。

広告媒体として存在するための「つなぎ離れ」が、ウェアに対する負担を少なからず増大させているという現実。それでも、スポンサーがついてくれるということの方が、キャディにとって明らかに大きいということがわかります。
自分でウェアを選ぶようになり、キャディが自分らしさを追求していけるような、そんな時代になってきたのかもしれません。

 
次回更新予定:2009年8月10日

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