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プロキャディ 小田美奈コラム
毎週月曜日更新

第158回 ボールにも個性

2009.11.09

ここ数年、女子トーナメントはもちろんですが、男子トーナメントも華やかさが増してきました。若さあふれる選手が台頭してきた中で、それとともにウェアにも個性的なものが増えてきたように思います。
そんな中、ゴルフを観戦されていて気付いた方も多いと思いますが、カラーボールを使用する選手が増えてきているようです。
テレビ中継でも、アナウンサーの方や解説の方がその話題に触れているのを耳にすることも増えました。
以前はどうだったのでしょう?
私の受けていた印象では、カラーボールはあまり好まれないというか、ボールとの距離感や景色と同化してしまうことからくる探しづらさ、飛距離の違和感など様々な理由から敬遠されていたように思います。
それでも、ポーラ・クリーマー選手がピンクのボールを使っているのはとても有名ですし、以前にも、とあるメーカーが黒のボールを出して、それを数名の選手が使っていたということもありました。
しかし、カラーボールを使用する選手はやはり極少数で、「ゴルフボールといえば白」という認識は揺るぎないものでした。
カラーボールだと、コレクションもより華やかになります
カラーボールだと、コレクションもより華やかになります。
では、なぜ今年に入ってカラーボールが目に入るようになったのでしょうか?
たとえ少数でも、カラーボールを使用していると目につくということももちろんですが、確実に使用している選手は増えています。
彼らの使用理由は、誤球を防ぐことができる、個性的であるなど様々です。 ボールに対する距離感なども特に言われることもなく、あとは慣れということなのでしょうか。
新しいものを積極的に取り入れていこうとする姿勢が、ボールにも表れてきていると言えるかもしれません。
さて、そういった選手サイドの理由はもちろんですが、当然のごとくメーカー側の思惑もあるところだと思います。
最も大きな要因は、多くの選手が使用しているボールメーカーがカラーボールに力を入れ始めたことだと想像できます。
ただしそれも、ウェアやキャディバック等に見られる選手の個性化という現状に上手く乗ったもの、もしくは状況にマッチしたものであったからなのでしょう。
個性化が進むトーナメント。
プレーだけにとどまらず、様々な楽しみ方ができるようになってきています。
とうとうボールにまで及んできたその波は、次はどこに向かうのか。
ゴルフ界に新しい波が入り込んできて、さらに新しい風が生まれてくるのは間違いありません。
 
次回更新予定:2009年11月16日

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