今年、数名のプロキャディが男子ツアーから女子ツアーへ主戦場を変えたことを第18回で書きました。 今回は、そのキャディを2人紹介したいと思います。
高橋 大輔 1979年3月8日 鹿児島県出身 愛知県在住 キャディ歴6年 2005年サントリーオープン 今野プロで優勝 キャディ信条…選手が楽しく、そしてプレーに集中できる雰囲気をつくる。
鳶をしていたという事を納得させるような体格の持ち主です。半面、一生懸命さと愛嬌のバランスが良く、ぬけている所が少々あるので、人懐こい雰囲気があります。 年上の私にはとてもいじめたくなるタイプ。 それでも、キャディとして重要なプロや先輩に対する気遣いはもちろんできます。 優勝を経験してからというもの、キャディとしての落ち着きが出てきて、これからがますます楽しみなキャディの一人です。 今年は福島晃子プロに一年を通して帯同します。 なぜ、女子ツアーに主戦場を変えたのか聞いてみたところ、昨年末に福島プロとお話しする機会があり、そのプレースタイルに惹かれるものがあったということでした。 自分が惹かれた選手が女子プロであったというだけで、主戦場を変えたというイメージでは無いようです。プロキャディの仕事はコースに出てプロに納得してもらえるようなキャディをすること。それが女子であるか男子であるかという枠組みは既に無くなってきていることを感じさせられる言葉でした。
剣持 直也 1978年4月19日 静岡県在住 キャディ歴3年 キャディ信条…選手がプレーしやすいように。 キャディになったきっかけ…久保谷健一プロの弟さんに誘われて。
彼もとてもキャディ向きの体格の持ち主。とてもタフで、いつも元気です。 まだ3年目 ですが、大分貫禄がついてきたのではないでしょうか。 キャディとしての目標はまず1勝することでしょ うね。今年は5月から有村智恵プロに帯同する事が決まっています。 女子ツアーに変えた理由は、選手か らのオファがあったからという事で、特に女子だからといったことではありませんでした。 それだけ、女子ツアーの中でもプロキャディという存在が認められているという事ですね。数年前、専属のキャディを連れている選手は少数で、ハウスキャディやアルバイトキャディが足らないという状況もあったとは、今では想像できないぐらいにプロキャディが増えました。
男子ツアーにおいてのプロキャディ不足の状況が、女子にも広がってきているような気がしますが、その中で増え続けるプロキャディ同士の競争が激しくなる事は避けられません。 しかし、その競争によってプロキャディはより一層の技術向上と、個性の追求を求められ、それがキャディ全体の立場や認知度を上げていくことに繋がるのだと思います。 |