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プロキャディ 小田美奈コラム
毎週月曜日更新

第166回 時の流れ

2009.1.4

あけましておめでとうございます。
このブログもお陰さまで、4度目のお正月を迎えることができました。
本当にありがとうございます。
本当に時が経つのは早いもので、シーズンが終了するのがあっという間なら、オフが終了するのはもっと早く感じられるものです。
年が明ければ、開幕戦はもうすぐ。そんな気がします。
「行く川のながれは絶えずして、しかももとの水にあらず。」
トーナメントも同様、毎年毎年当たり前のように開幕戦を迎え、最終戦までを走り抜けておりますが、同じように会場に足を運んでいても、必ずしも同じ顔ぶれというわけではありません。
女子ツアーでは気がつけば、ベテランと言われていた選手が少しずつ表舞台を去っていき、若手と言われていたプロが既にベテランの風格を漂わせるようになってきました。
私自身も気がつけば年下ばかりという状況に戸惑いすら感じます。
宮里藍プロがプロデビューした頃から表面化してきた世代交代の波が、ここに来て少々落ち着きを取り戻し、20代前半のプロを中心として個性的な顔ぶれが揃ったようです。それが今の安定した女子プロ人気の根本を支えている、そんな気がします。
ぜひ会場に足を運んでください!
ぜひ会場に足を運んでください!
男子ツアーでもここ2、3年で新しい波がやってきているのが明らかに見受けられます。特に昨年は、賞金王争いが18歳の石川遼プロと23歳の池田勇太プロという若さ溢れる2選手による戦いで注目を浴びました。
これを世代交代の波の到来と見るかどうかは数年後で無いと判断しにくいところですが、新しい時代が既に始まっているということは間違いないようです。
男子ツアーは「スター不在」や「人気低迷」などと言われ、試合数も年々減っていくという辛い時期がありました。そんなトンネルの中のような時代を経て、今は人気復興へ向かっているのがヒシヒシと感じられます。
数年前の女子ツアーのように一気に平均年齢が若返るような形での再燃ではなく、トンネルの中のような時代にも輝いていた選手が光を得て更に輝くような形になるような気がします。
尾崎将司プロ全盛の時代の後を支えてきた片山晋呉プロ、谷口徹プロ、伊澤利光プロなどはもう当然のようにベテラン的存在となり、その後の片山プロを中心とした群雄割拠ともいうべき時代に若手の先陣として君臨してきた谷原秀人プロも、もう中堅の要となっています。そしてそこに現れた若きスター達。
今年もまた新しいドラマが生まれようとしています。
熱い戦いが繰り広げられることでしょう。ぜひそれを見に来てください。
応援、よろしくお願いします!
 
次回更新予定:2010年1月11日

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