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プロキャディ 小田美奈コラム
毎週月曜日更新

第174回 2010年開幕

2010.3.1

今週の金曜日、沖縄で2010年の女子トーナメントが開幕します。
ここ数年は開幕戦を終えても何試合もの連戦となるのが4月以降であることが多く、ゆっくりとしたペースでシーズンが始まっていたような印象でしたが、今年は開幕と同時に3試合の連戦、そして1週空いてまた連戦。開幕からのスタートダッシュがキーとなる一年になりそうです。

連戦となると、より大事になってくるのが体調管理とスケジュールの立て方。
オフのトレーニングで1年を通じて戦うことのできる体づくりをしてきたとはいえ、前回書いたように年間を通してトレーニングを続けることで基礎的な体力を維持していきますが、必ずしも常に万全な状態で試合に臨めるというわけではありません。毎週のように試合をこなしていけばどうしても疲れが出てきたり、体調を崩したりする時期があります。
その時期にどのような形で休息をとるのかを考えておくこと。
それが一年間を良い形で戦い抜くために必要なことなのです。

練習量を減らすことで体への負担を減らすことも大事ですが、時には思い切って1試合休んで心身ともにリフレッシュすることも必要です。シーズン中は移動とホテルとゴルフ場ばかりの日々なので、自宅で過ごす1週間というのは想像以上に良い気分転換になります。
元々試合の入っていない週もあるので、予定表を見ながら大体どのあたりで休むかをある程度考えておくことで、「あと何試合でお休み」と考えることができ、自然と気持ちも引き締まる気がします。
休息は大事。
休息は大事。
しかし、それで問題になってしまうのが、多くの上位選手が欠場してしまうという試合ができてしまうこと。
実際、何年か前の男子ツアーで大きな試合の前に開催された試合で、多くの選手が欠場するという事態が起きてしまったことがありました。
大会の主催者の方々の立場になって考えれば、有名な選手には出場してほしいと思うのは当然のこと。
そういった事態を回避するために、協会の方々が苦労されている姿を今でも見ることがあります。
選手側も協力してそういった事態が起きないようにという努力してはいるようですが、選手の体調に依るところでもあるので、非常に難しい問題です。
予期せぬ休場を避けるためにも、毎日の体調管理は非常に大切です。
一年間を通して良いプレーをするためには、ただ練習とトレーニングばかりでもダメ。
欠場することは多くの選手にとって勇気のいることのようですが、疲れた体を気持ちだけで奮い立たせていても状況は良くならないことがほとんどです。
心身ともに充実して初めて、魅せるプレーが生まれると、私は思います。
 
次回更新予定:2010年3月8日

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