毎年、オフの恒例行事のようになっている結婚式。
シーズン中では関係者が出席できないどころか、当の新郎（もしくは新婦）本人も慌ただしいので、オフシーズンに挙式が行われることがほとんど。そんな我が家も12月の結婚でした。
そして、このオフにも一人のプロキャディの結婚式がありました。
私にとっては大先輩の梅原敦さんです。（以下、梅さん。）

今までは特定の選手に限らずキャディをしている「フリー」と言われるプロキャディばかりを紹介してきましたが、梅さんは長いこと一人の選手のキャディをしてきた「専属」と言われるキャディです。
梅さんがずっと担いできた選手は、藤田寛之プロ。
男子ツアーがお休みの週には女子ツアーにも顔を出しますが、メインは藤田プロのキャディです。そして、ラウンド終了後も選手と一緒に行動をするタイプのキャディなので、トーナメントの中では「藤田プロの横には梅さん」という風景が自然すぎるほどに定着しています。

梅原　敦　（うめはら・あつし）

愛称…　梅ちゃん
生年月日…　1974年4月5日
身長…　165cm　　　体重…　63kg
出身地…　京都府　　　現住所…　静岡県
野球暦…　10年　　　ゴルフ歴…　11年　（ベストスコアは77）

研修生をしていた1997年にテレビでサントリーオープンを観戦し、プロ入り初優勝を遂げた藤田寛之のファンになったそうです。おそらくその瞬間から、梅さんのキャディ人生は始まったのでしょう。
1998年、キャディのアルバイトで行ったつるやオープンで、藤田プロに「専属キャディにして下さい！」と直訴。それに対して藤田プロは、「考えておくよ」との返答だったそうですが、その言葉を信じて待ち、1999年の開幕戦から念願かなって専属キャディとなりました。

藤田プロのツアー通算8勝のうち7勝をサポート。
その相性の良さは、成績はもちろん、10年以上というコンビの長さにも表れています。 これほどに長く一人の選手について、しかもツアーの中核で活躍しているというキャディは梅さんと他に数名程しかいません。

ラウンド中は厳しい表情をしていますが、一緒の組でまわるとこちらのことまで気にかけて様々な場面で助けてくれたり、ラウンドが終わればいつもニコニコと気さくに話しかけてくれたりする、とても暖かい存在です。
今一番油がのっている昭和40年代組の一人である梅さん。結婚してますます存在感を増しそうです。