最近様々な分野でよく耳にするGPS(Global Positioning System)。
衛星を利用して地球上の現在位置を調べるというもので、一般的には車のナビゲーションシステムなどでよく知られています。
ところが昨今、GPSは様々な分野で利用されるようになってきており、遂にはゴルフ業界でもその能力が利用されるようになりました。
今まで、ゴルフ場のコースレイアウトはそのホールのティグラウンドに立て札などで表示されていたり、スコアカードに描かれていたり…といったような形で知ることができましたが、今いる地点から目標までの距離を知るには、自らの足で歩測するかレーザー距離計を使わなければなりませんでした。
しかし、歩測では離れたところには測りにいくことができません。そして、レーザー距離計の場合は目標地点に機械の照準を合わせるポイントが必要という弱点があります。
例えば、カップまでの距離ならば旗に照準を合わせれば良いのですが、グリーンエッジまでの距離を知りたい場合はポイントになるものが何も無いことが多く、正しく測ることは非常に難しいです。バンカーも、顎があればそれを越える距離を測ることはできますが、入る距離は測れません。
それならば、プロキャディが距離を調べる時にどうしているかというと、先を歩いている人にそのポイントに立ってもらうか、傘などを地面にたてるといったような方法で目標にポイントを設けるのです。
ほぼ全てのプロキャディがレーザー距離計を所持しているにも関わらず、ヤーデージブックが売れるのは、そういったところに起因しているのです。