トーナメントも男子女子共に夏に向けてそろそろ面白くなってくる頃です。
そこで、少しキャディの話から外れますが、ギャラリーの楽しみ方などをお教えしたいと思います。

キャディがギャラリーするの？と思われるかもしれませんが、例えば飛行機を往復で買ってしまった方が 安い場合や、次の試合会場に直接行く場合で、自分がついている選手が予選落ちをした時に、ギャラリーをすることが少なからずあります。
私もプロキャディになりたての頃は、他のキャディがどういった仕事をするのか勉強するために時間があるときはギャラリーをするようにしました。
ゴルフは他のスポーツと違って、選手とギャラリーの距離がとても近いので、ティグラウンドなどでは選手がしている会話はよく聞こえます。
どういった時にキャディが何をどういう言い方で伝えるのか、ギャラリーをすることで学ぶことができました。どういう風に動くと効率的かということも見て学びました。
キャディの仕事に慣れてきて、ただ時間を潰すためにコースに行った時は、基本的にギャラリープラザ（ギャラリー用の食事、休憩等のスペース）の周辺でのんびり過ごすことがほとんどです。天気の良い日はそこで一般のギャラリーの方々の会話に耳を傾けながらビールを片手に昼寝なんてこともあります。

さて、初めてギャラリーをしようという方からよく受ける質問は「チケットはどこで買うの？」 ということです。会場で購入することも出来ますが、コンビニなどで発売される前売り券のほうがお得という場合も有りますので、まずはJGTO（日本ゴルフツアー機構）やJLPGA（日本女子プロゴルフ協会）などのホー ムページで確認しましょう。
そこを見れば、コースまでの行き方なども必ずのっています。

そこで、注意していただきたいことは、コース内での写真は基本的に禁止であるということ。特 に携帯カメラはシャッター音が消えないように出来ているので、プレーに支障が出てしまいます。選手はギャラリーの方に見に来てもらえて嬉しいのに、プレーを邪魔されてイライラしてしまうことが。
携帯カメラの音に大事なショットが邪魔されて、選手が泣きそうになってしまったこともあります。それから、サインはラウンド終了後。スコア提出所から出てきたところ、もしくはクラブハウスの周辺で声を掛けるのがお薦めです。
お互いがその1日を気持ちよく過ごすために、ルールは守りたいものですね。

ルールがわかれば、あとは自分が何を見たいかです。
この選手が見たいということであれば、その選手にくっついて歩き、小技が見たければショートホールのグリーン周辺に陣取る。楽しみ方は人それぞれです。
ギャラリーの入り口でもらえる、その日の組み合わせと選手のプロフィールが書いてある小冊子を片手に色々な選手を憶えてもらえたら、より一層楽しめると思います。

皆さんも是非、ゴルフの勉強のため、健康のため、のんびりした時間を過ごすために、試合会場に足 を運んでみてください。