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プロキャディ 小田美奈コラム
毎週月曜日更新

第39回 日々の努力

2007.7.30

前回は試合が始まる前の指定練習日に行われる練習ラウンドについて書きましたが、ラウンドだけではな くショットなどの練習ももちろん行われます。
今回はその練習についてです。

練習は、指定練習日だけではなく、選手がコース入りしたその日からほぼ毎日行われます。試合が始まる までは、新しいクラブを試してみたりしながら、ショット、アプローチ、パターそれぞれと練習ラウンドも合わせてほぼ一日が練習に費やされます。
大体午前中のうちに練習ラウンドを始め、ラウンドを終えてから練習をします。
プロアマがある選手の場合は、ハーフだけまわったり、まわらずに練習するだけにしたりということもあります。火曜にアウトコース、水曜にインコースといった形でラウンドをこなす場合もあり、その辺りは選手が自分の体調と相談しながら決めます。
試合が始まってからは、クラブを試すということはほとんど無く、スタート前の約1時間とラウンド終了後 に簡単な調整レベルで行われます。

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新しいパターについて云々話し合っているところです。
そういった練習風景は見ているだけでも面白いものです。
最近では色々な道具が使われるようになり、プロの面白い練習法といった形で雑誌などでもよく紹介されるようになりました。
練習中のキャディの仕事はというと、コーチを兼任しているキャディの場合はもちろん指導。コーチが他にいる場合は、コーチがどういったアドバイスをしているか、どういう形のときにどんなショットが出ているか、選手の体調はどうか、といったような自分の選手に関することだけではなく、他の選手のショットなども見たりして、基本的には色々なことを「観察」しています。クラブを磨いたり、ボールを拭いたり、手も動かしますが、ラウンド終了後のウォームダウンレベルの練習であれば、ゆったりと選手が練習している姿を見ることが出来ます。
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パターの練習風景です。
しかし、ラウンド終了後の練習はその日一日の反省を踏まえた練習になることも少なくありま せん。
一昨年の新キャタピラー三菱レディストーナメントでのこと。
17番で不動プロがアプローチミスをしました。不動プロはアテスト終了後、アプローチ練習場へ直行して日が暮れるまで何時間も同じアプローチの練習を休むことなく繰り返していたのを憶えています。
雨の中、プロでも、そういった日々の努力の積み重ねによってますます成長していくものなの でしょうね。一生懸命プロが練習している姿を見て、キャディはますますその選手を応援したくなってしまうのです。
 
次回更新予定:2007年8月6日

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