今年も女子ワールドカップゴルフの時期がやってきました! どんな戦いを見せてくれるでしょうか。楽しみですね!
第11回のコラムでも少々触れましたが、今年も第1回のワールドカップの時の裏話を書きたいと思います。
第1回の会場は、今年行われるゲーリープレーヤーカントリークラブとは違って、ヨハネスブルグで飛行機を乗り継いで、ジョージという小さい空港から車で移動するといったような、交通の便が良いとはとても言えない場所で行われました。 ゴルフ場自体が交通に便利な町の中に無いのは日本も同じなので文句は言えませんが、ワールドカップ専用の送迎車に乗り込んで空港を一歩でたら、お店らしいものは一切見当たらず、何も無い茶色の平原がひたすら続いていたことに違和感を覚えずにはいられませんでした。 銃を持つ警備員がいる厳つい門を通ると、森の中に小さい建物が点在し、つきあたりにクラブハウスが見えてきます。そこで受付を済まし、家の鍵を受け取ります。 ゴルフコースに沿って立ち並ぶ白い家々の内の1軒の鍵です。 試合が開催されるコースとは別のコースなので、普通にお客さんが家の前をラウンドしていきます。一週間の我が家は17番ホールのグリーン前といった場所にありました。
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優勝を決めて、喜びを分かち合った瞬間です。 私は初めて経験した一週間を最高の結果で終えて、ホッと一安心した瞬間でもあります。
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家の1階には大きなソファとテレビが置いてある居間を中心に、エントランスルームと台所、そしてビジネスホテルのダブルルームみたいな部屋(きちんとそれぞれにバス、トイレも付いています。)が左右に1部屋ずつありました。2階にも同様な部屋が2つあって、下の階の2部屋を藍ちゃんと私で分け、上の階にその時のマネージャーさんとメーカーの方が使いました。 不思議な共同生活の始まりでした。 洗濯機はマネージャーさんが物置から発掘。適当に干しておけばあっという間に乾くような暑さと乾燥だったので、各自部屋干ししました。 食事は、クラブハウスに1軒、施設内に2軒程あったので、施設の外には出ずに済むようになっていました。しかもなかなか美味しくて、マネージャーさんが準備しておいたレトルトの数々はほぼ手付かず。 夜はマネージャーさんが持ってきた「HERO」のDVDを見て寛ぎタイム。 こんな週もたまには良いものだねーと、藍ちゃんと話したのを憶えています。
パソコンは電話回線。携帯の電波も微妙。 メーカーさんのパソコンは着いて早々に調子が悪くなるというトラブルや、マネージャーさんの洗濯物が何故か私の部屋にズラリと干されていて大騒ぎなんてこともありましたが、コースを離れれば本当にのんびりとした時間がそこにありました。 日本でどんなに騒がれていたとしても、そんな状況にいれば日本の歓声が届くはずがありません。今思い出しても、仕事であることを忘れる時間が多くて、本当に夢の中にいるようなとても不思議な1週間でした。
写真をお見せしたいところなのですが、残念ながら仕事ということでカメラを持って行かなかった私。それだけが唯一後悔するところです。
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