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プロキャディ 小田美奈コラム
毎週月曜日更新

第69回 待ってました!

2008.2.25

まだまだ寒い日は続いていますが、来週には今年の女子ツアーが沖縄で開幕します。
既に海外で試合をこなしているプロキャディは少なくありませんが、それでも国内を主戦場にするキャディにとっては、ツアー開幕は待ち遠しいもの。
今回はそこからちょっとひねって、「待つ」というお仕事の話をしたいと思います。
試合中やコース内に関わらず、キャディが何かを待っている姿というのはよく見ることができます。さて、何を待っているのでしょうか?
まず一番多いのはもちろん「選手」です。
男子ツアーでキャディが待っている姿を一番よく見かけるのは、クラブハウスのロッカー内です。選手と別行動のキャディは、毎朝キャディバッグや雨道具といったラウンドの準備や、ピンポジションなどを含めたコースチェックをしたりするために、選手より早くコース入りします。そして、選手を待つ間はロッカーの中かその周辺にいることがほとんどです。
その間にコンビニなどで買ってきた朝食を摂っている人も多くいて、ロッカーはキャディにとって居場所と言うことができます。
大会によっては「キャディラウンジ」つまりはキャディ用の休憩室のような場所があります。そこでは簡単な軽食を摂ることができるようになっているので、ラウンジが用意されている場合は、ロッカー半分ラウンジ半分といった感じでしょうか。
女子ツアーでは、選手のロッカー内にキャディは立ち入れない場合が多いので、キャディバッグ置場やロッカー周辺で選手を待ちます。
キャディバッグの中身は基本的に選手自身が準備してくることがほとんどです。
朝食は出発前か、ホテルからコースまでの移動の間で済ましてしまいます。キャディ用のロッカーがある場合はそこが居場所になりますが、あとはクラブハウス内で選手の目に付きやすい場所にあるソファなどで待つことが多いです。
男子女子に関わらず、選手と行動を共にするキャディの場合は、朝ホテルの玄関前に車を用意するなどして選手を待ちます。後は選手と同じ行動なので、別行動の人ほど待ち時間はありません。
他に選手を待つ場所は、練習場で打席待ちをしている時や、スタート前の練習グリーン等々です。これはトーナメントを観戦しに行けば、よく見ることのできる光景ですね。

次に多いのは「キャディバッグ」です。
男子女子共にキャディバッグを毎日持ち帰る選手の場合、キャディは朝だけクラブハウスの玄関前で待つことになります。
グリップ交換などで、メーカーさんのバスに預けたときや、取材などでキャディバッグの撮影をするときなど、選手が既にコースを出た後でもキャディバッグを待つことがあります。

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男子ツアーのロッカールームはキャディにとって仕事の場でもあり、くつろぎの場でもあります。

他にもキャディが待っているものは多くあります。
帰りを共にするキャディの仕事終わり、夕食の時間、お給料、予選カットラインの確定、飛行機の時間、バーディ、イーグル…。

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こういったソファが選手の通る所にあるとキャディが自然と集まってきます。
それでもやはり一番待ち遠しいのは、キャディとしての仕事始めである開幕戦ではないでしょうか。
もう来週です!楽しみですね。
 
次回更新予定:2008年3月3日

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