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プロキャディ 小田美奈コラム
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第79回 プロキャディ紹介6…大溝雅教

2008.5.5

一人のキャディが試合ごとに選手をかえるということは、最近ではよく見られるようになりました。男子ツアーの選手が空き週には女子ツアーに参戦ということも多くなりました。
そんなフリーの形でキャディしている人の中で、どの選手についても好成績を挙げているキャディが数名います。
選手が違っても良い成績が出るということは、やはり何か理由があると思います。
今回もベテランキャディさんの紹介です。
大溝雅教 (以下 大溝さん)
北海道出身 
愛称… おおちゃん
スポンサー… ゴルフ5
優勝… 17回
‘00 片山晋呉プロのキャディとして5勝。賞金王キャディに。
‘07にはベルーナレディスカップゴルフトーナメント(福島晃子プロ)、明治チョコレートカップ(大山志保プロ)の2週連続優勝で一躍話題になりました。
今までについた主な選手…
大塚有理子プロ 藤井かすみプロ 横峰さくらプロ 等
キャディ中に心がけていること…
選手が頑張れるように良い環境を作っていくこと

大溝さんは、2000年の男子ゴルフツアーで賞金王となった片山晋呉プロを支え、ベストサポート賞を獲得。その後1年間休業し、2002年から女子ツアーに参戦するようになりました。

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大溝さんです。こう見えても(?)スーパーキャディーです。
毎週のようにTVで見かけます。
なんといってもその実力を感じさせるのは17回という優勝回数です。
ご本人は「強い選手のキャディをしているから」とか「運が良いから」とよく言いますが、そこには何か理由があるのではないでしょうか。
一緒に回った時の大溝さんの印象は、すごくのんびりとした人。仕事がのんびりしているわけではありません。仕事はとてもテキパキとしていて、しかも全体が良く見えている人で、私も幾度と無く助けていただきました。
その「のんびり」というのは、おそらく大溝さんの持つ空気というか、タイミングの部分でそう感じさせるのでしょう。そのお陰か、大溝さんがいるとその組は全体的に柔らかいイメージなるような気がしていました。
私がいつも目指しているキャディ像は、仕事ができるキャディではありません。
もちろん、仕事が出来なくては困ってしまいますが…。私がキャディをする上で最も大事なのは、選手が持っている実力を十分に発揮できる空間がそこにあるかどうかということ。
その空間を作り上げ、18ホール持続させ続けることのできるキャディこそ、私が最も理想とするキャディなのです。
一流キャディさんたちは自分の空気を持ち、組全体の空気を変えることのできる人が多いです。大溝さんももちろんその一人と言えます。
「理由は分からないけど、キャディしてもらうと成績が良い。」それは、大溝さんが作り上げる空間の素晴らしさなのではないでしょうか。
今年もきっと女子ツアーを陰で盛り上げてくれることでしょう。機会があったら、その「のんびり」を見てみてください。
 
次回更新予定:2008年5月12日

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