トーナメントの試合会場に行くと、選手やキャディ以上に大会関係者の方々が大勢います。
選手のまわりにいるトレーナーさんやメーカーさんはもちろん、スポンサーの方々、コース関係者、大会運営の方々といったように多くの人々によってトーナメントは支えられています。
その中で、現場の中で最も外側の部分でツアーを支えてくださっている方々がいます。
それはボランティアさんと学生アルバイトさんです。
ボランティアさんは、JGTOやJLPGAのホームページまたは開催コースなどでトーナメントごとに募集していて、ここ数年は多くのボランティアさんが参加してくださっています。
ボランティアさんの仕事の内容は様々です。
速報に関わる仕事が一番多くて、選手全員分の成績を把握する速報本部を中心に、一つの組に18ホールついていってその組全員分のスコアを各ホール終えるごとに速報本部に送るスコアラー、スコアラーと一緒にその組のギャラリーに分かるように大きなスコアボードを持って歩くボード、コース内の各所に設置されたギャラリーの方に上位のスコアを知らせる速報板等の仕事があります。選手に一番近く、プレーを間近に見ることの出来るスコアラーかボードの仕事をされるボランティアさんが一番多いようです。
ギャラリー関係の仕事も多く、一つの場所に待機して、ギャラリーの動きを指示する固定ギャラリー整理、一つの組についていく移動ギャラリー整理といったこともします。
その他には、プレス関係者のために働く人、受付業務、ギャラリープラザのイベント係など、その仕事は多岐にわたっています。
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これは選手スコアとどのホールをラウンドしているかを示した物です。
彼らもボランティアさんか、学生さんです。 |
学生アルバイトさんの場合は、多くが大学のゴルフ部やゴルフサークルに所属し、関東の試合なら関東学連やHGAに所属する大学の学生といった形で集まってきています。
先輩達から仕事を教えてもらうような形である程度の知識を持っている人がほとんどなので、ハウスキャディさんが足りない場合などにキャディの仕事をする人も少なくありません。基本的にはボランティアさん同様、多種多様な仕事をしています。人員不足の箇所に突然呼ばれて仕事をするような補欠要員として待機しているのもこの学生アルバイトさんであることが多いです。
私も元々はその学生アルバイトでキャディをさせてもらうようになり、キャディとしての知識を得ると共に選手と知り合うきっかけをいただいて、プロキャディとしての礎を作ることができました。研修生からプロキャディになる人が多いですが、こういったアルバイトキャディの形からプロキャディに転向している人も少なくありません。
1年間に行われる男女合わせて60以上ある試合は、その一つ一つが多くの人によって支えられ、動いています。
たくさんのギャラリーの方に楽しんでもらうために、選手に良いプレーをしてもらうために、その多くの人が一丸となって作り上げられる「トーナメント」という作品を、是非見に来てください!
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