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プロキャディ 小田美奈コラム
毎週月曜日更新

第92回 暑さ対策

2008.8.4

暑い日々が続いています。
「屋外での活動を控えましょう」と言われても、ゴルフとなれば「暑い!」なんて言ってはいられません。というわけで、第57回で「寒さ対策」を紹介させてもらいましたが、今回はそれとは逆の「暑さ対策」についてです。
男子ツアーで最近まであまり見られなかった光景が、ここ数年で当たり前のように見ることができるようになりました。それは、選手が日傘を差している姿です。
数年前、女子ツアーではよく見る日傘を差してラウンドしている光景も、男子では全く見られませんでした。
それほど、紫外線に対しての危機意識も無かったし、現実それほど紫外線も強くなかったのだと思います。もちろん、日焼け止めも必需品になってきています。
しかし、男子プロにとって日傘の意味は、そういった紫外線対策よりも少しでも暑さを和らげて無駄な体力消費を避けるためのものです。
暑い中にずっといれば、体力に自信のある男子プロだって、集中力に精細を欠きます。
最悪熱中症のようになってしまえば、試合どころではなくなってしまいます。少しでも良いプレーをするための一つの努力として、日傘を取り入れているのです。

女子ツアーでは当たり前の風景

ゴルファーにとって、暑い日のラウンド中に気をつけたいことは水分補給ですね。
プロもそれは同じで、スタートする前に必ずペットボトルの飲み物をキャディバッグに入れます。キャディの分も入れておくので、最低2本がキャディバッグには入っています。多い選手だと4、5本ということもあるそうです。
プロにとってのラウンド中の水分補給は、汗によって失われた水分を補うためでもありますが、それによって、呼吸やリズムを整える意味もあります。特に優勝争いをしている最中や緊張する場面などに一口何かを飲み、一呼吸入れることで選手の雰囲気が変わるのがわかります。
ティグラウンドに立ったら、飲まなくてもいいから口に何か含むということをルーティーンに入れてしまえば、自ずと良い集中力を保てる状態を作りやすくなります。
この時の飲み物は冷たくないほうが良いという事を聞いたことがあるので、極力冷たいものは避けますが、流れが悪いときや気分を変えたいときなどは敢えて冷たいものを用意することもあります。

帽子は必需品です

あまりに暑いときは、ハーフターンの時に氷を頭に乗せてみたり、冷たいお絞りで首周りを拭かせてみたり、プロにとっての暑さ対策は、そのまま集中力の維持対策にもつながるものと言う事ができます。
最後になんと言っても一番大事な暑さ対策は、帽子を被ること。
楽しくラウンドするために、皆様も帽子を忘れずに!
 
次回更新予定:2008年8月11日

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