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プロキャディ 小田美奈コラム
毎週月曜日更新

第96回 車・車・車

2008.9.1

暑さも和らいで、ゴルフするのに気持ちのいい季節になりました。
最近では、乗用カートでセルフプレーというのも珍しくなくなりましたが、運動のために乗用カートには乗らずにプレーをするように心がけている人というのをたまに見かけますね。
プロの場合、試合中にプロとキャディがカートに乗ることは基本的にありません。
次のホールが遠くて大会側がカートを準備した時や、打ち直しにティグラウンドに戻った時などで競技委員に許可された場合などに乗ることはありますが、基本的には禁止されています。
そんな大会期間中に見ることのできる乗り物についてです。
大きい方から順に紹介してみたいと思います。

乗用カートでのラウンドは気持ち良いですよね。

まず一番大きい乗り物といえば、バス。
ギャラリーをしに来たことがある方なら、知っていると思いますが、ギャラリーの方は大会期間中クラブハウスに車を停めることができないことがほとんどです。コースから少し離れた広い場所を借りて駐車場が用意されるので、そこからコースまではバスでの移動になります。
電車を利用されるギャラリーのためにも、最寄りの駅にはコース行きの同じようなバスが数分おきに運行しています。
朝一番のバスにたくさんのギャラリーの方が乗っている様を見ると、頑張らなくてはと思ってしまうものです。

練習場行きのワゴン車です。
クラブハウス前か、キャディマスター室の周辺から出ています。

次に大きいものは、会場のクラブハウス前の駐車場でよく目にするワゴン車。
このワゴン車は様々な使われ方をしているような気がします。
一番良く見るのは、選手やキャディ、関係者の送迎。どこに送り迎えするのかというと、例えばクラブハウス前から離れた駐車場だったり、練習場だったり。
練習場というのは意外かもしれませんね。大会期間中の選手の練習場は、芝から打てるように配慮されているため、一般のお客様と違う場所で行われることが少なくありません。
途中の使われていないコースを利用することも多く、クラブハウスから遠い場合というのがあるわけです。
キャディは、選手の駐車場に駐車できないことがあるため、自分の車を停めた場所までこのワゴン車を利用するということが少なくありません。
送迎以外では、ラウンド中に雷の可能性が出てきた場合や、大雨になりそうな時などに、コースの各所にこのワゴン車が配置されます。
必ずしもクラブハウスに戻るためのものではなく、一時避難場所という意味合いも兼ねています。そのため、茶店や避難小屋が近くに無い場所にワゴン車が置かれることがほとんどです。
クラブハウスへの避難指示が出れば、選手キャディを各所にピックアップしに行くためにフル稼働となります。
最後はカート。
試合中、よくセルフプレーなどで利用する乗用カートは基本的に設営の人やコースにジュースを補充しに行く人が乗っていることが多く、競技委員さんや関係者の方が乗っているカートは、とても音の静かなものです。
カートには距離を示すポイントが薄くなってしまったものを濃くするためやルール上必要なラインを引くためのカラースプレー、サイレンなどが載っているのを見たことがあります。
このカートにキャディが乗れることはあまりありません。あるとしたら、選手が棄権してコースの途中からクラブハウスまでといった感じでしょうか。あまり良いイメージではないですね。

ツアー中によく見ることが出来るカートはこれです。

雷、大雨、棄権…
コース内で車に乗るときというのは、あまり良いときではないみたいです。

 
次回更新予定:2008年9月8日

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