トーナメントのキャディは、大きく帯同キャディとそうでないキャディに分けることができます。
その違いは、選手がキャディを申請しているか、していないか。選手自身がキャディを連れてくる場合は、前週の金曜日までに協会に申請をしなければなりません。
そうして申請された帯同キャディの中に、プロキャディと言われる人たちがいます。
彼らは何度もここで紹介させてもらっていますが、簡単に言えばプロゴルファーのキャディを専門としている人たちのことです。
プロキャディ以外の帯同キャディで多いのは、研修生。勉強の意味でキャディをする人や、会場が地元でコースを知っているので紹介を受けたという研修生も少なくありません。
その他の帯同キャディはお友達、家族など様々。今回はそんな少数派に焦点を当てたいと思いますが、特に目を引くお父さんキャディさんに注目したいと思います。
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さくらパパ。いつもの帽子を被っていないと、イメージが違いますね!
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選手のお父さんがキャディをしているといえば、横峰さくらプロのお父さん「さくらパパ」の愛称で有名な良郎さんですね。最近は議員さんにもなられて忙しそうですが、先日の全英オープンでは久々に親子の競演を見せてくれました。
女子プロの中で、お父さんをコーチにしている選手は少なくありませんが、キャディもしてもらっている選手というのは、実はそれほどいません。しかもキャディとしてフル参戦となれば、もしかしたら一人もいないのではないでしょうか。
育ての親であり、ゴルフの師匠でもあるお父さんという存在は、その選手の良い癖も悪い癖も把握しています。そんなお父さんがキャディをすることで、状況に合わせて助言をすることができますし、メンタル的な部分をコントロールすることもできるので、選手にとって非常に心強い存在になります。
娘さんをプロゴルファーに育て上げたお父さんに共通して言えることは、褒めてか叱ってかはそれぞれですが、選手にやる気を出させることに関して誰にも負けないということ。お母さん以外にかなう人はいません。
時には、遠慮なく言い合うことができるというのもお父さんキャディさんならではですね。
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一ノ瀬優希プロのお父さん。
ティーチングプロですが、今季 2 試合目のキャディだそうです。
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コーチとしてツアーに来ているお父さんはよく見かけます。
練習場ではプロゴルファーとコーチとして厳しい表情で練習に励み、ゴルフを離れればお父さんと娘。難しそうな関係に見えるかもしれませんが、親子というのはどういった形であれ、単純なものであることがほとんどだと思います。
家族内での悲しいニュースが度々聞かれる昨今、こういった父娘の姿は本当にほほえましく、見ている方が嬉しくなってしまいます。
女子ツアーの一つの魅力として、お父さんキャディさんにはもっともっと頑張ってほしい!
心から応援しています。
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