今年のツアーももうすぐ閉幕。男子ツアーは残すところあと3試合。女子は2試合となりました。 賞金王、賞金女王争い、そしてシード権争いも、もう終盤。男子女子共に目が離せない展開となっています。
さて、男子は先週静岡での試合を終えて、次は宮崎です。女子は千葉での試合を終えて、次は愛媛。それぞれ西へと大きく移動します。 ツアーは全国各地で開催され、西へ東へと毎週のように移動が必要となります。寒い時期は九州、沖縄での開催が多く、暑い時期は北海道での開催が増えますが、それでも徐々に移動していくということは無く、毎週ツアーごとにあちこちへ移動を繰り返します。
そこで、やはり必要とされるものが「宅配便」。日曜日に試合を終えて月曜日か火曜日には次の試合会場に入る選手達にとって、キャディバッグの持ち運びは大変な重労働。キャディバッグだけでなくその他の荷物もあるので、宅配便を賢く利用する必要があります。 試合毎に、予選の最終日と決勝の最終日には必ず宅配便専用のデスクが用意され、スタッフも数名で対応してくれます。
もちろん、キャディもキャディ道具などを送る際に利用しますが、メインは選手のキャディバッグとスーツケースです。
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これが噂のトラベルケースです。 先輩キャディのつっきーさんと比べてみました。 |
キャディバッグといっても、正確に言うならば、キャディバッグを入れたトラベルケースで、他にもレインウェア、ボール数ダース、シューズ、レインカバー等、様々なものが入れられています。大きさも普通に市販されているような大きさではなく、大体が特注のもので、選手の名前が刺繍されている場合もあります。 人一人が普通に入れるトラベルケースは、30キロ程になることも多く、ロッカーが階段を登っていくような場所にあったりしてキャディを悩ませることもしばしば。 その代わり、片付ける時は何でも入ってしまいそうな大きさなので、ロッカーに一週間かけて溜まった荷物をすっぽりと収納することができ、とても便利です。 キャディバッグやその他の荷物をトラベルケースの中に入れる作業をパッキングと言いますが、トラベルケースをロッカーに運ぶところからキャディが始まり、パッキングして宅配便の受付に持って行ったところでキャディが終わると言っても過言ではありません。
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先にコース入りして選手の到着を待つキャディバッグの群れ。 |
宅配便で送れない程大きいものもあります。 例えば、メーカーさんの工房を乗せたサービスカー、日本ゴルフツアー機構さんの本部をそのまま乗せてしまったようなツアーカー、マッサージとトレーニングができる施設のあるプレジャー等。それらは、それぞれに運転手さんによって次の会場へと向かっていきます。
そして選手、キャディ、関係者はそれぞれに飛行機、電車、車と様々な移動手段を利用して次の会場へと移動していき、全てがまた同じ場所に集まって新しい戦いを繰り広げるのです。 まさにツアーの大移動。
場所が変われば戦いも変わって、面白さも変わるものだから不思議です。 |