女子ツアーは先週で全日程が終了しました。
そして、男子ツアーは今週の日本シリーズを終えれば全て終了です。
あとは3ツアーズを残すのみ。今年もあっという間の一年間でした。
といっても、今週の男子は最も熱い戦い。
限られた選手しか出場ができない公式戦と来年の出場権を賭けたファイナルクォリファイングトーナメントが開催されます。

日本シリーズに出場できる選手の人数は普通のツアーに比べて極端に少ないので、先週のカシオワールドオープンで今年の仕事を納めたキャディもいます。もちろん、クォリファイングトーナメントに行くキャディもいます。
いつも毎週のように顔を合わせていた仲間達が少し離れ、来週には北は北海道から南は九州沖縄まで、それぞれがそれぞれの家に帰って行きます。
もちろん忘年会は忘れません。キャディの忘年会は、ダンロップフェニックストーナメントで終えてしまうのが毎年の決まりで、今年も賑やかに開催されました。
そして、早めの「良いお年を」の挨拶回りをして、今年一年を終えます。

さて、そんなプロキャディ達。オフだからといってキャディ同士で全く会わないというわけではありません。それぞれの国に帰ってしまった外国人キャディさん達は別として、何かと会う機会があるものです。例えば、仲間の結婚式、お客さんの忘年会、祝勝会…等。
そして意外に多いのが、ゴルフコンペです。
実は、ツアーがオフシーズンに入ったことで、やっと自分達のゴルフシーズンが開幕します。寒い時期ですが、ゴルフとなればやはりキャディもゴルフ好きがほとんどなので元気。
お世話になっている方のコンペだけでなく、友達と1組でゴルフもあります。様々な形で、キャディだけのコンペも行われているようです。

プロキャディ達は、元々研修生だったという人でなくても、ほとんどがゴルフに対して真面目に取り組んできた人達ばかりなので、皆さん上手です。ほぼプロのレベルの人もいます。
プロゴルファーのキャディなのだから当然だと思われるかもしれませんが、たまにはそうでないキャディもいます。私もそのキャディの一人。
「キャディさんもやはりゴルフ上手なのだろうね。」「君は、プロ目指しているの？」といったように、聞かれることが多々あります。前者の質問に「いえいえ、それほどでも。」と言いながらとっても上手なキャディが全体の9割以上いるのではないでしょうか。キャディをしているために体が曲がってしまったなどの理由で、昔のようにゴルフができないという人もいるとは思いますが、キャディをしてますます上手くなったという人もいます。
私もまだ少しは上手くなった方。あまりに下手だと知られてしまうと仕事に支障をきたしては困ると思い、キャディコンペにはあまり参加しないようにしていたほど。「ゴルフは当然パープレーぐらいでは回ってくるでしょ？」などの質問には笑って誤魔化す。
「必ずしもプロキャディがゴルフ上手ではない」の見本です。

今年のゴルフシーズン開幕に向けて、あとひとふんばり。皆様、最後の熱い戦いをお見逃しの無いように！