プロキャディになりたい!という方、来春に向けて勉強などしてみてはいかがでしょうか。 そうでない方にも、もしかたらプロキャディになるための勉強は自分のゴルフに役に立つかもしれません。 開幕までに何回かに分けて開講したいと思います。
第1回は、「プロキャディとは」。 今更な気がしますが、これについて書くことが一番難しいのではないでしょうか。 単純にプロキャディとは、プロゴルファーのキャディを専門とする人のこと。ツアーキャディとも表現されます。
ゴルフをする際に、キャディは情報源であり、コース内での唯一の味方といった表現をされることがありますが、プロにとってもそれは同様です。 お互いが知り合いで、選手との口約束でキャディすることがほとんどです。
キャディがあの選手のキャディをしてみたいと思ったら自ら営業をかけにいくこともあるように、選手からオファーがくることもあります。 最近ではプロキャディの養成学校などもあるようですが、まだまだ研修生やアルバイトキャディあがりの人が大半を占めています。
プロキャディに必要なものは、やはりまずは「体力」。そしてそれを補う「気力」です。 15kg前後のキャディバッグを担いで18ホール歩くだけではなく、いざとなれば走ることのできる体力が最低でも必要です。キャディバッグは常に担いでいる状態で18ホール歩くわけではありませんが、雨が降ったときや2サムプレー(1人でラウンドすること)でラウンドスピードが速い場合など、キャディバッグを下ろせないこともあります。 それにキャディバッグの上げ下ろしは、予想以上に腰や背中に負担をかけます。 アップダウンの激しいコースであれば、傾斜のきつい斜面をほぼ四つん這いのような体勢で登らなければならないこともあります。
疲れてしまうと、それだけ冷静な判断が出来にくくなります。 18ホール終わってまだ後ハーフラウンド担げるというぐらいの体力があると理想的です。実際、1日に36ホールのキャディをすることがあります。それでも疲れたという態度を見せているようでは、「プロ」と言ってはもらえません。
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体力勝負の仕事ではなく、体力があって当然の仕事。 風邪を引いても、焼肉が食べられるぐらいじゃなくちゃ!
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もちろん、疲れます。 雨が降れば歩きにくいし、キャディバッグは普段よりも重いし、しなければいけないことは多いし。それでもそんな疲れを見せないでいられるほどの気力があれば乗り越えることができます。 その気力は、人それぞれですが、私の場合は「プロキャディという仕事が大好き」という気持ちから生まれていました。ゴルフが好きでも良いし、働かなければいけないという気持ちからでももちろん良いのです。 どれだけ鍛えても、体力には限界があります。最後にキャディである自分を助けてくれるのは、自分自身の気力です。
第2回からは、少々具体的なキャディの仕事の仕方に触れていきたいと思います。 |