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プロキャディ 小田美奈コラム
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第134回 観戦レポート ~ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ~

2009.5.25

日差しの強い日曜日、茨城ゴルフ倶楽部に行ってまいりました。
昨年より公式戦となったこの大会。予選はあいにくの雷雨で中断、サスペンデットといった大変な状況でしたが、天候に恵まれた決勝は、多くのギャラリーに囲まれ大いに盛り上がったようです。
今回の注目点はやはりコースが変更されたということ。
昨年は東京よみうりカントリークラブでの開催でしたが、今年から茨城ゴルフ倶楽部西コースで行なわれることになりました。数年前には男子ツアーのキリンカップが開催されるなど、トーナメントでは馴染みの深いコースですね。
都心からのアクセスも便利で、コースの最寄りの駅からはシャトルバスで10分ほど。高速道路のインターからもそれほど離れておらず、関東各地からたくさんのギャラリーが詰めかけていました。日曜日がゴールデンウィークの最終日という方もたくさんいらっしゃったことでしょう。
茨城ゴルフ倶楽部は全体的にほぼ平坦で、木々にセパレートされた風格漂うコース。まさにギャラリーにとって最高の条件が揃っていました。
私の考えるギャラリーに適したコースの条件は、まず選手のプレーが見易いということ。
例えばアップダウンが少々あるコースでも、一定の場所から選手の様々なプレーが見られるような造りである場合は、ギャラリー向けと言うことができると思います。
それから、日影が多いこと。トーナメントは基本的に暑い時期を中心に開催されますので、日影は休憩する場所としても一時的な避暑の場所としてもとても大事です。暑い時期には選手にとっても大事な場所になり、時には選手が木陰に隠れている姿を見かけることもできます。
最後に設備が整っていること。ギャラリー駐車場がコースからひどく離れていて、しかもそこからのシャトルバスが30分おきだったり、ギャラリープラザが小さくギャラリー数に対応しきれていなかったり、トイレの数が少なすぎたり等。しかしこういったことは珍しくありません。
今回開催されたコースは36ホールありますので、大会で使われなかったコースが駐車場やギャラリープラザに利用されており、とても広々した印象を受けました。
子供連れの姿も多く見かけることができ、最終日には30度を超す真夏日となったにも関わらず来場者が1万人を超えたというのも頷けます。
ギャラリープラザはたくさんの人で溢れていました。
ギャラリープラザはたくさんの人で溢れていました。

ギャラリープラザは人だかりになっており、冷たい飲み物やかき氷がよく売れているようでした。ギャラリープラザと9番ホールの間の木陰にはたくさんの敷物がひかれ、多くのギャラリーの休憩場所になっていました。そこでは売店の混雑を予想してか、お弁当を持参されている方も多くいて、楽しそうな子供たちの姿を見かけるたびに、観戦だけにこだわらないギャラリーの楽しみ方を再発見した気がします。

選手がプレーを終えて続々とあがってくる頃には、クラブハウス前に幾重にもギャラリーが取り囲み、お目当ての選手にサインやボールを求めていました。
あまりのギャラリーの多さに、全ての人にサインできない選手も数名見られました。
女子ツアー人気を再認識した1日となりましたが、それ以上に「ギャラリーにとって楽しいトーナメントの在り方とは」ということも改めて考えさせられる素晴らしいトーナメントであったと思います。

 
次回更新予定:2009年6月1日

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