そして、「PRESS」もしくは「PHOTO」と書かれたバッジや腕章、ポンチョなどを着用したメディア関係の方たちとプロのカメラマンさんたちです。
18番ホールやティーグラウンド周辺や練習場付近では、カメラマンさんの立ち位置はある程度制限され、わかりやすいようにロープなどでしきられて示されていますが、それ以外のコース内に関しては、カメラマンさん自身に委ねられているようです。
だからといって全てのカメラマンさんが勝手な場所で勝手に写真を撮っているということはありません。ほとんどの方が、良い写真を撮るために光の具合や背景などを事前にある程度把握しているようで、例えば有名選手がいる組に10名を超えるカメラマンさんたちがついてくる形であっても、全ての人がばらばらの位置から撮影するということはほとんどありません。選手のプレーに支障をきたさないような場所で、おそらくはもっとも綺麗に撮れると思われる場所にかたまっていることが多いです。
選手やプレーの状況によっては、普段全く気にならないような場所なのに突然選手が気にするということもあり、そういった場合には声をかけ移動してもらいますが、基本的には選手自身も、良い写真を撮ってもらいたいもの。試合中に撮影に協力することは無理でも、特に何も言わない、気にしないということがとても自然な形でできています。
しかも、トーナメントに来るカメラマンさんの多くはいつも同じ顔ぶれ。選手やキャディと一緒になって日本各地を移動し、時には海外の試合でも一緒になるので、自然と試合とは全く関係の無い会話もするようになるし、ご飯を一緒に食べに行くということにもなります。
お互いにもちつもたれつではないけれど、選手とカメラマンさんの間に、阿吽の呼吸に似たものがあると感じるのは、こういった中で作り上げられていく人間関係にも大きくよるのではないでしょうか。