ここ数年のことではありますが、雑誌や新聞等の取材依頼をいただくようになりました。 それ以前は、自分がついている選手が優勝した時に、選手が使った番手やその選択理由などを聞かれることはあっても、現在のようにゴルフの専門分野的なところや、場合によってはキャディそのものについて聞かれるという機会は少なかったと思われます。
トーナメントの中継では、キャディにピンマイクを付けて、試合中に選手と キャディがどんな会話をしているのかを聞けるように試みられたり、スポーツ新聞等では成績の横にキャディのコメントを載せたりといった感じ。 時にはニュース用に、選手を間近に見ている立場として、選手のメンタル状況等を聞かれる事もあります。 雑誌の場合は、シーズン中よりもオフの間に依頼の来ることが多く、選手とは全く関係の無い内容のものが多くなります。 シーズン中であれば、トーナメント会場にさえ来てしまえば、色々な選手にお話を伺うことが出来るので、キャディの出る幕は少なくなりますが、オフにはツアーの話題も無くなってしまうので、キャディのネタが登場してくるようです。 それらは「キャディのオフ」や「プロキャディにキャディしてもらったらスコアがどれ位変わるか」といった企画物の他に、キャディ自身を紹介する物であったり、選手に対するコメント等であったりと本当に様々。 取材場所もゴルフ場に限らず、近くの公園や体育館、喫茶店等、内容に応じて変わります。ゴルフ場で撮った様な写真なのに、実は近所の公園で撮った物なんてこともあります。
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都内の某体育館で行われた取材の様子です。 左に座っているのが記者さん、右で構えているのはテストの人です。 |
こういった取材の数々は、プロキャディという仕事の認知度を上げるために、最も重要で、最も大きな影 響を与えてくれるものだと思います。
裏方とはいえ、ツアーの一員である限り、やはりツアーを盛り上げていく役割を少しでも担いたいもの。それがまた自分のスポンサーさんに良い影響を与えられたらより一層素晴らしいですね。
さて、取材の時に一番気を使うのは、「顔」?ではなくて、やはり「言葉」。
自分の物ではない言葉で書かれる可能性が高いので、記事なった後で後悔しないように気をつけなければなりません。初めは取材されること自体が嬉しくて、舞い上がって何でも話してしまっていたように感じます。
慣れてきて少しずつではありますが、自分のキャラクターをいかに出しつつ、キャディという裏方を「裏方のまま」紹介していけるかを考えるようになりました。
あまりキャディが前に出すぎても、裏方の仕事なのに変ですからね。
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とある教授の理論を証明しようという内容のものでした。 取材内容は本当に様々です。 |
今まで自分が載った記事はもちろん大事に保管しています。
その記事を読み返している自分の心の中でだけ、自分が主役でも許されるかな縲怩ニ思ったりして…。
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