「今日は調子が悪くて…」といったような話を聞くことができれば、ますますどんなゴルフだったのか想像しやすくなります。
もしそこにホール毎のパター数も書かれていたらどうでしょう。
全体のパター数が多ければ、パターの調子が良くなかったのか、ピンポジションが厳しかったのか、それともグリーンの状況が難しかったのか…
少なければ、パターの調子が良かったのか、それともグリーンを捉えられなくてアプローチで凌いでいたのか…といったように想像することができます。
その他にも、OBや池に入ってしまったということが書いてあれば、ホール毎のスコアからも色々なことが見えてくる気がします。
多くのスコアカードに既に記載されているホール毎の距離や難易度に、それ以外の情報が足されれば足されるほど様々な角度からその日のラウンドを分析することができるようになります。
そして、プレーした人のゴルフのレベルを知っていれば、その日のゴルフの調子はもちろん、コースコンディションまでもイメージし易くなります。
さて、トーナメントの場合もスコアから想像できる様々なことがあります。
例えば、毎週のようにほぼ同じ選手が出ているにも関わらず、その週によって予選のカットラインや優勝スコアが違うことから、それぞれの週のコースの状況を想像することができます。
予選のカットラインは、男子ツアーの場合60位タイまでのスコア、女子ツアーの場合50位タイまでのスコア(4日間競技を除く)となりますが、例えば、そのカットラインのスコアが良い時はコースの状況が簡単な時、悪い時は難しい時ということは容易に判別がつきます。
毎年同じコースなのに、今年は全体的にスコアが悪いといった場合や初日と二日目で平均のスコアが全く違う場合などは、風や雨といった悪天候が予想されます。
風の場合は、男子ツアー・女子ツアー共に、スコアが崩れがちですが、雨の場合は女子では飛距離が落ちる分スコアが崩れやすく、男子ではグリーンが柔らかくなる分スコアが良くなるという傾向が多いようです。もちろん雨の降り具合やコースの元々のコンディションによるところではあります。
その他にも、1位の選手のスコアとカットラインのスコアの差からも想像できることがあります。
数年前には1位と10打差が多かったカットラインが、ここ数年は8打差、9打差ということが多く、選手のレベルが拮抗してきていることやコース(特にグリーン)の難易度が上がってきていることが想像できます。
そして、カットラインを想定するのに「初日のカットラインのスコア×2」であったものが、「初日のカットライン×2-1打」になっていることからも、レベルがより一層上がってきていることを感じます。