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プロキャディ 小田美奈コラム
毎週月曜日更新

第200回 終わり。そして、始まり。

2010.8.30

さて、200回目となる今回を持ちまして、このコラム「小田美奈の二人三脚」も最終回となります。
今までご愛読いただき、誠にありがとうございました。

このコラムはプロキャディという職業の認知度を高めるため、トーナメント内におけるその立場の確立ということの手助けになればと思い、書き始めました。
基本的には自分が書きたいことや気づいたこと、感じたことなどを特に流れもなく、ただ思い付くままに書いていただけでしたが、書き進めていくうちに「キャディとは?」ということだけでなく、「トーナメントとは?」「ゴルフとは?」と考えるようになり、私自身にとって大変貴重な場となり、そして経験となりました。
文章化することで漠然としたものが明確なものになったり、書いていく中でまた新しい発見があったりと、自分の中に確かにあるけれど、その正体がはっきりと見えなかった様々なことが一つずつ確実に消化できた気がします。

フェアウェイばっかり歩いていてもつまらない!
フェアウェイばっかり歩いていてもつまらない!

最終回となる今回でも再認識させられたことがあります。
それは「ゴルフが大好きであり、プロキャディという仕事を愛して止まない」ということ。
その魅力が何であるかを今までに伝えきれたかどうかは非常に疑問ですが、少しでも感じていただければと思います。

書き始めた頃から考えると、プロキャディという仕事が一職業としてある程度の地位を確立してきたように感じられます。少しずつではありますが、トーナメントの中でもプロキャディとしての意見を聞いてもらえる状況が増えてきているように思います。
それは、諸先輩方の努力はもちろんのこと、ご理解してくださり、応援してくださる多くの方々のお陰であるに違いありません。
私自身もたくさんの方に応援していただき、可愛がっていただき、時には厳しい意見もいただきながら、やっとここまで来ました。
悩み、時には涙し、何かにつけて答えを探し続けていました。
それでも「プロキャディとは?」「ゴルフとは?」と聞かれれば答えられない自分がいます。
もしかすると、昔の自分よりもはっきりと「わからない。」と答えられるようになったことが成長の証なのかもしれません。

キャディの仕事を通して学んだことは、日常生活にも大きく反映されています。
考えすぎず、自然体で。
そして、無理せず、いつも笑顔で。
このコラムが終わってしまっても、私はまだまだ自分の道を歩いて行きます。
またいつかどこかで…。

本当にありがとうございました。

   

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