とうとう今週、女子は最終戦。そして、男子は来年のシード権が決まる試合「カシオワールドオープン」です。今回はそのカシオワールドオープンにちなんだお話。
ギャラリーをしにいらしたことのある方は見たことがあると思いますが、コース内には現時点の上位選手を表示した速報版が各所に設置されています。昔はそれだけがスコア知る唯一の手段でしたが、今では、コースにいなくてもパソコンや携帯で全選手のスコアを確認することができます。 大会中、そういったスコア速報がクラブハウス内数箇所に設置されたパソコンで常時見られるようになっています。もちろん、選手や関係者が逐一確認できるように置いてあるもので、速報本部と連動していることがほとんどなので、最も早い速報を見ることができます。 2日目の予選最終日ともなれば、予選カットラインが決まるまで、ボーダーラインにいる選手やキャディがそのパソコンと睨めっこしている姿をよく見ることができます。
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速報の画面です。 全選手の全てのホールのスコアも分かります。 |
この速報の画面がいつもと違う時があります。 それがカシオワールドオープン時です。 カシオは私にとって初優勝の大会。思い入れは人一倍ですが、この大会は本当に色々な意味でとても大事な大会です。 賞金王争いはまだ次週の最終戦があるけれども、来年のシード権争いにとってはこの大会が最後の戦い。シード権のボーダーライン上にいる選手にとっては緊張感の漂う戦いになります。ボーダーライン上の選手のキャディをしていなくても、その緊張感は大会全体に広がっていて、なんとなく落ち着きません。
この大会の時の速報画面の違いは、現時点の順位での賞金ランキングも確認することができるようになっているという所です。つまり、大会の順位と賞金ランキングという2種類のランキングを見ることができるようになっているのです。 普段なら、予選カットラインが確定するのを不安そうに見つめるだけなのが、この大会になると、予選通過が決まっていてもそれ以上に不安そうな表情で見ている選手やキャディがいます。その睨めっこは最終日最終ホールまで続くこともあり、シードを獲得して喜ぶ選手、シード権を失って落ち込む選手と、まさに来年という現実がそこにあるといった様相です。
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誰でも操作ができるようになっています。 気になってパソコンの前を通りかかるたびにチェックしてしまったりします。写っているのはプロキャディの先輩、小岸さんです。 |
これを決めればシード獲得という緊張感。もしかしたら、それは優勝を決めるパットよりもはるかに重いものかもしれません。 |