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プロキャディ 小田美奈コラム
毎週月曜日更新

第57回 寒さ対策

2007.12.3

ツアーの日程も全て消化され、あとは「Hitachi 3Tours Championship 2007」で終了となります。
この大会は男子ツアー、女子ツアー、そしてシニアツアーの3つのツアーの代表5名の選手によってポイント制で戦うものです。
私も2005年に参加させていただきましたが、キャディの仕事自体は大して変化が無いものの、ティグラウンドの場所が違ったり、そのために攻め方も違ったりして、キャディもその選手なりのコースマネジメントをしますから、少ない出場選手ながらたくさんの要素がつまっているので、見所もいつも以上にたくさんあり、キャディにとっても新しい発見のある大会と言うことができます。

しかしこの大会の大変だった思い出としては、とにかく寒い!ということがあげられます。
もちろん時期的な問題ですが、寒い中のキャディはいつもと少々することが違ったり、仕事が増えたりします。
まず、違ってくる部分とは、マネジメントの部分です。
寒いといつもより飛距離が落ちますが、地面が硬くなるためにランがいつもより多く出ます。
体も服装などの影響もあってか、動きが多少鈍くなります。
増える部分というのは、その服装による動きの制限を少しでも減らすためのものです。
例えば、歩いている最中には上着を着用して打つときだけ脱ぐようにしたり、場合によっては保温性の高い手袋をしてもらうようにします。プレーの進行が滞った場合などは、体を冷やさないように軽く体を動かすように促したり、流れを止めない程度に素振りをしてもらうようにしたりします。面白い話、思わず傘を振ってしまうのと一緒で、選手にクラブを渡せばその選手は無意識でもクラブを振るものです。
プロキャディ 小田美奈コラム
指先の出る手袋は頻繁に使用しました。
最近ではネックウォーマーも便利で良いと思います。
さて、キャディ自身も防寒対策を施します。動きやすさを考えて、保温性の高いインナーウェアとカイロでできる限りの暖かさを保つようにします。それでも寒い場合はレインウェアを着用することもあります。
キャディ自身がラウンドできるのはこうした寒い時期だけなので、こうした寒さ対策はそのまま自分自身のラウンドにも生かされるのは悲しいところです。
寒い日のキャディで最も辛いことは、クラブやボールを拭くために常に濡れているタオルを持っていなければならないということでしょうか。手袋をしても濡れてしまってかえって冷たくなってしまうので基本的には素手。クラブを拭く手は悴んで真っ赤になり、血が出てしまうこともしばしば。

面倒くさがらずに暖かい上着をこまめに脱ぎ着するようにして、風邪を引かないように冬のゴルフをぜひ満喫してください!

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次回更新予定:2007年12月10日

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