普段、自分がゴルフをしに行く時に当たり前に利用するクラブハウスですが、トーナメント中はクラブハウスに入るのに許可証が要ります。このコラムでも何度かファミリーバッジやキャディバッジは写真で紹介させてもらいましたが、それらに関わらず多くの形で許可証は存在します。
|
|
同じ大会でも、開催年を入れたりデザインを変えたりして、昨年のものと区別されています。 |
私が知っている限りで紹介すると、まずは選手の選手バッジ(ベルトやポケットに挟む形のもの)とその奥様に支給されるワイフバッジ(選手バッジを少々小さくして、ブローチのようになっているもの)があります。そして一年間使用できる顔写真入のカードタイプのものでは、メーカー、プレス、トレーナー、コーチです。
男子ツアーではそれ以外にマネージャーさんにも通年のカードが発行されます。
試合毎に支給されるものとしては、キャディ、ファミリー(選手一人につき一枚か二枚。)、スタッフ、ボランティア、テレビ、プレス、ゲスト等。おそらく試合によって多少の違いもあるでしょう。
それらのバッジですが、それぞれ入ることの出来る場所が違います。
例えばキャディのバッジだと、コースのロープ内、クラブハウス、ロッカールーム、レストラン、大会本部、運営本部が可で、プレスルーム、選手ラウンジが不可といった形が多いです。それももちろん大会によってで、キャディのクラブハウス利用が不可という試合もありましたし、レストランの使用不可という試合はたまにあります。
トーナメント中は駐車場にも許可証が必要です。
クラブハウスの前は基本的に選手とゲストの方々用。キャディは歩ける距離の場所かもしくはマイクロバスを利用するような場所に止めますが、それでもギャラリー駐車場よりは近くに止めることが出来ます。
その駐車許可証も、選手の場合は一年間通しで使うカードタイプのもので、キャディは毎週大会本部にもらいに行きます。
そんな許可証だらけのトーナメントですが、もちろんそれをチェックする人というのが存在します。警備員さんの場合もあれば、アルバイトさんの場合もありますが、しっかりと要所でチェックしています。
キャディの場合であれば、まず駐車場に車を止めるのに駐車許可証を見せます。
その後クラブハウスの玄関でキャディバッジを見せ、ロッカーに入るのにもう一度バッジを見せます。
|
クラブハウスの前には警備員さんが立ち、バッジを確認しています。 |
ところが、キャディだけはそのバッジが途中からあるものに変わります。
それは、「ポンチョ」もしくは「つなぎ」です。
それらを着用してキャディバックを担げば、ほぼ通してもらうことが出来ます。
試合中は落とす可能性が高いので、みんなキャディバッジをあまりしたがりませんし、見た目でわかりますからね。
それでも、まだ私が駆け出しの頃、男の先輩キャディさん達が何も見せずにクラブハウスに入っていく脇で、私だけつかまったことが多々ありました。まだまだ女性キャディという存在が認識されていなかったためでしょう。
キャディバッジによって入れる場所というのが徐々に変化しているのは、キャディという存在が認められてきた証と言えるかもしれません。
|