最近は見慣れてきたと思いますが、それでもまだまだあまり良いイメージを与えないサングラス。今回はそんなサングラスについて、愛好者の立場から書かせていただきたいと思います。
サングラスをかけているというだけで、良く思われないというのは仕方の無いことだと思います。心の動きを最も表す「目」が見えないというのが、相手に対して伝わらない部分を大きくさせるからでしょうか。それとも単純にどこを見ているのか分からないということが、サングラスをかけている人を漠然とした印象にしてしまうからでしょうか。 理由は人それぞれですが、良い印象を与えないサングラス。 それでも人気第一の商売であるプロやキャディがせざるを得ないのには大きな理由があります。
一番の理由はやはり、紫外線です。 最近ではテレビの天気予報などでも情報が伝えられ、時には「外での作業を控えましょう。」と言われたりするほどです。特にゴルフ場は芝からの照り返しもありますし、ボールの行方を追う際は無防備に太陽に目をさらすことになります。 実際、サングラスをしないでキャディをすると、夕方ぐらいから周囲が緑色に見え始め、夜には歩きづらく感じるほど見難くなります。キャディがあわや失明しかけたという噂がまことしやかに流れたりするほど、紫外線に対して恐怖感を抱きやすい状況なのです。
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必要なものだからこそ、自分に合ったものを探したいと思いますね |
傾斜や芝目が見難いのでは? と思われるかもしれませんが、それらを見る目を守るためにサングラスをしている場合がほとんどです。サングラスをしてみたけどボールとの距離感が合わず使用を断念する選手も確かに多くいます。 偏光のレンズなども増えていますが、サングラスの質やそれとの相性の問題の他に、慣れの部分も大きいと思います。 中嶋常幸プロが目の手術をして良く見えるようになったのに、レンズの入っていない眼鏡をしてプレーをしているのも、眼鏡をかけている状況に慣れすぎてしまっているからと話されていました。サングラスを外すとボールとの距離感が合わないということで雨の日もサングラスをかける選手もいますし、「慣れ」という部分を変えることは本当に難しいことです。 今までのサングラスをしていない状況に慣れていた選手達が、敢えて着用するようになったということは、それほど深刻になってきているということ。 ギャラリーの皆様にも、プレー中はサングラスをかけている選手というのを見慣れていただけたらなと思います。
ちなみに、サングラスをかける理由の少数意見は、サングラスをすることによって視界が狭まり集中できるというぐらいで、格好が良いからという理由を一番に出す選手はいません。皆、必要に迫られているのです。
2つしかないかけがえの無い自分の「目」ですから、やはり大事に使いたいもの。 皆様もギャラリーをされる時はサングラスの着用をお薦めします!
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